移植が必要となるのは白血病に代表される血液の病気

臍帯血移植が必要とされる病気は難治性の血液の病気です。その代表は、全ての血液のもととなる細胞である造血幹細胞が「がん」化して正常な血液が作れなくなってしまう血液がんです。

血液がんはがん化する細胞の種類によって、「白血病」や「骨髄異型性症候群」、「再生不良性貧血」、「悪性リンパ腫」、「多発性骨髄腫」など50種類もの病気に分けられます。

臍帯血の中の造血幹細胞は、少数でもスピードが速く、非常に性格に細胞を分裂・増殖する能力を持っています。そのため、骨髄移植で移植される10分の1程度の量の造血幹細胞の量で骨髄移植とほぼ同じくらいに回復することがわかっています。また、白血球の中の免疫細胞のT細胞も未熟なため抗原に対して免疫反応を過剰に引き起こすこともありません。

こうした臍帯血ならではの造血幹細胞や免疫細胞の持つ特性が、白血病などの血液の病気や遺伝病などに苦しむ人たちの治療に期待されています。